園主日記 梨のこと

仕上げ摘果における、スタッフの独り立ち

いよいよ収穫まで1か月を切りました。暑い日にも恵まれ、今から収穫が楽しみです。欲を言えば、梅雨らしくもう少し雨がほしいです。

一昨年から取り組み始めた「家業から事業へ」の経営改善。新しい畑を増やすにあたって、現場チームの底上げを図ってきました。今年はさらに作業品質を向上させるべく、収穫量を最終調整する作業を、スタッフたちに一任しました。1人1枚ずつ畑を任せてあります。この作業は何が難しいかというと、以下のような数値で計測しきれない条件を即座に、総合的に判断しなければならないという点です。

  • 樹の状態
  • 葉の状態
  • 枝の太さ、伸び
  • 実の肥大状況

常々スタッフには、のびのび仕事をに取り組んでもらいたいと考えています。自由な状況の中で、自分なりの理由を見つけて決断することが、「責任」だと思います。任された範囲で決断するという、成長のために必要な負荷を感じながら、次のレベルにつなげていってほしいと思います。

私も比較的若いうちに、先代から仕事を受け継ぎました。もちろんプレッシャーや責任を感じましたが、それ以上に「梨づくりの楽しさ」を感じられたことが、とても大きいです。責任を全うした先の楽しさを感じてもらえるよう、スタッフを導けたらと思います。

上記のような感覚的な作業に明確な判断基準を作ることは難しいです。自然相手では、毎回違う状況、条件だからなおさらです。それを乗り越えて、作業品質を均しつつ底上げすることが、次の成長に繋がると思っています。

いまの阿部梨園には、感覚的なものを数字に落とす作戦を練る司令塔もいれば、その作戦を実践してくれるスタッフもいます。手前味噌ではありますが、阿部梨園は着実に歩みを進めています。個人の能力を発揮しやすい環境作りを進めていけば、まだまだ成長し続けられると自信が出てきました。頼もしいスタッフたちによって作られた阿部梨園の梨を、今年も楽しみにしてください。

お互いの作業を観察し合い、アドバイスや指摘を繰り返すことで、作業精度が上がっています。各自で作業ペースの目標を決めたり、観察記録を残したり、、、

楽しさ、不安、孤独、責任、工夫、それぞれ思うことはあるでしょうし、それを乗り越えてどんどん強くなってくれることを期待しています。

書いた人について

Hideo Abe

Hideo Abe

阿部梨園 ≒ 阿部英生。3代目代表。愛と情熱を注いで梨を生産しています。

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