6月は枝や葉を管理する時期です。梨の葉が勢いよく茂ってきます。葉は光合成で梨の生育に重要な役割を果たしていますが、多ければ多いほどいいわけではありません。多すぎると日陰ができて太陽の光が当たりづらくなったり、消毒の障害物になってしまったり、樹勢コントロールを乱す要因になりかねないのです。満遍なく生い茂りつつ、適度に光が差し込むよう、1枚単位まで確認しながら作業を進めています。
強く伸びすぎてしまいそうな枝を切ったり、低く寝かせたりすることも多いので、梨の「実」を育てるというよりも「樹」を作っていると感じるほどです。時期がかぎられた作業ですが、タイミング良く管理することができれば、狙った環境を作り込むことができます。立派な梨を作るために、樹や枝の管理が重要なわけです。
阿部梨園では多くのスタッフの力で、総合的かつタイムリーな管理を目標にしています。今年も非常に作業進捗は順調です。新型コロナウイルスの影響で大変な最中ですが、例年と同じように、いや例年以上の管理で、おいしい梨をお客様にお届けできるよう努力して参ります。
最後になりますが、日中は畑仕事に出ているため事務所には誰もおりません。梨のお問い合わせ等のお電話がつながらず、大変ご不便をおかけしております。お手数をおかけして恐縮ですが、メール(mail@abe-nashien.com)やFAX(028-648-9695)にてご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。