園主日記

実を大きくするための仕上げ摘果

今日から関東地区は梅雨入りしたとのことです。栃木はここ数日、30℃を超える暑い日が続いております。前回の記事では葉の枚数調整について書きましたが、今日は梨の収穫量を調整する作業についてです。

阿部梨園では、なるべく大きくなるよう梨を栽培しております。なぜかというと、梨は大きい果実のほうが甘いからです。樹の生育エネルギーは限られていますので、収穫する果実に早く養分を集約させることで、大玉の確率が高まるわけです。

現在、阿部梨園では、10月下旬に収穫する「にっこり」という品種の収穫量を決めています。まだ6月の上旬、収穫まで140日近くもありますが、最終の収穫数にほぼ近いところまで数を調整しています。

この仕上げ摘果の作業をいつ行うかが肝心です。遅くなると、せっかくそれなりに育った実でも、収穫の基準に至らないものは途中で切り落として脱落させなければなりません。それならば、あらかじめ実の数を適正に調整することで、養分ロスを減らしたほうが得策です。そこまでして、「にっこり」は1個の重さが1kgにまで育ちます。

好天つづきのここ数日、梅雨に入り適度な降水を期待し、その後の天気を気にかけつつ、作業は進んでいきます。

最後になりますが、日中は畑仕事に出ているため事務所には誰もおりません。梨のお問い合わせ等のお電話がつながらず、大変ご不便をおかけしております。お手数をおかけして恐縮ですが、メール(mail@abe-nashien.com)やFAX(028-648-9695)にてご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。


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Hideo Abe

阿部梨園 ≒ 阿部英生。3代目代表。愛と情熱を注いで梨を生産しています。