「GOBO(ゴボー)」という、全国の農業系サークルのOBOGが集う会があり、農業に思いを持った若者がたくさんいます。今春に行われたGOBO主催の就活生向けイベントでは、佐川が(プチ)パネル・ディスカッションに登壇して少し話をさせてもらいました。そんなGOBOの若者たちが定期的に勉強会?を開催する「NINAITE(担い手)」という企画があり、第3弾として阿部梨園に来てくれました。弊園の少し変わった経営について学びながら、梨を食べるイベントです。
北は青森から南は宮崎まで、遠路はるばるお越しいただきました。農家、農協、通販、人材、広告、金融、弁護士、学生、、、多様なバックグラウンドを持ったメンバーです。それぞれの分野で活躍しながら農業界に関わっています。
これまでの阿部梨園のこと、佐川のインターン〜経営改善のこと、ビジネスからバックオフィスまで、包み隠さずお伝えしました。実務だけでなく、阿部梨園の信念やポリシーまで、質問を受けながら掘り下げていただきました。畑での梨の試食会も楽しんでいただけたようです。用意した梨は「豊水」、「あきづき」、「かおり」、「南水」、「にっこり」、「新興」で、秋の和梨の揃い踏みになりました。それぞれ好みの品種が違うというのも、面白かったですね。試食会から続いての質疑応答も、黄昏の梨畑で印象に残るような雰囲気でした。時間の都合で用意したワークショップは結局おこなわず、餃子懇親会をもってイベント終了になりました。
阿部梨園はこれまでの2年間、必死に体質改善に努めてきました。大きな成果があるわけではありませんが、小さな成果を着実に積み上げています。当たり前のことに取り組んできただけではありますが、2年間でこれほどインテンシブに変化をとげた農業体も少ないのではないかと思います。私たちの取り組みが誰かの助けや励ましになれば、という思いは以前からありましたが、その手応えを感じる機会になりました。これほど注目/期待していただいたからには、梨作りや経営で一層のレベルアップを求められるという、身の引き締まる思いです。
普段の阿部梨園は、せまい世界です。宇都宮に腰を据えながら、目の前の梨やお客様、ご注文を取り扱うだけで精一杯なところもあります。なのでGOBOの若者のように、阿部梨園のドアを開け、価値を見出してくれる方々には本当に感謝しています。これからも刺激し合う良い関係でいられたらと思います。
最後に、参加者からいただいた感想を、いくつか載せたいと思います。
阿部梨園の組織体系もおもしろかったのですが、やはりこういうイベントを、しかも凄くご準備いただいて、農家さんサイドが催すということ自体が大変おもしろいと感じました。無論、今回は平戸さんの力も大きかったとは思いますが、こういった交流、学びのあるイベント企画をできる農家さんはほとんどいないのかと思っています。これも、マネージャーというポジションがあってこそかもしれません。あとは、私はほとんどカメラ越しに今回のイベントを見ていたのですが、参加者の皆さんの顔つき、梨園、阿部さんと佐川さん、撮る対象全てがとても美しかったです。抽象表現になってしまいますが、全てを美しく感じるイベントはそうそうありません。これも阿部梨園だからこそ表現できるのかな、と強く感じました。
いかに当事者になるか。外部コンサルではなく、チームの一員として。自らは農作業をしない佐川さんの仕事ぶりが、とても勉強となりました。そして、小さな改善作業の積み重ね。華々しくはないですが、それが数百ともなると、足腰が相当強靭になっていることがうかがわれました。もしかして、ジャンプするためのタメを作っているところなのかなと予想しましたが、教えてもらえませんでした(笑)。阿部さんとの掛け合いも面白すぎました。熱い絆を感じました。ありがとうございました!
先日はありがとうございます。阿部梨園めっちゃ素敵でした。畑がめっちゃ綺麗!(たばこの吸い殻落ちてねぇ!すげぇ!って思いました)。これまでは青森で知人に佐川さんの話をするとき「コンサルみたいな人」って言っていたんですが実際は「マネージャー」や「チームメイト」って表現が適当なんですね。いろいろと気づき学びがありましたが、1つ特筆するとしたらアイディアリストのアイディアでしょうか。これまで僕もいろいろやってきて、これからもやりたいことが多数ありますが、リストにすることはしていませんでした。僕もアイディアリスト(ウィッシュリスト)を作ります。一番上には「阿部梨園にもう1回行く」って書きます。
※↑時間の都合でカットになったワークショップ用に用意していたカード!ここまで準備した作り損はいいけど、ぜったい面白かったから残念だな〜〜!