農業経営/阿部梨園の知恵袋

阿部梨園の知恵袋、書籍化のお知らせ!

ビッグニュース!!!…なんと阿部梨園の知恵袋が書籍として出版されます🥳 🥳 🥳 とうとうオフィシャルにできます。「東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100」というタイトルで、9月2日にダイヤモンド社から発売予定です👍👍👍

これもひとえに、阿部梨園、阿部梨園の知恵袋PJそしてファームサイド株式会社を応援してくださったみなさまのお力添えのおかげです。特に、クラウドファンディングでは多くのご支援者から志をお預けいただき、このような運びになりました。心より御礼申し上げます。

梨園の店頭でも予約受付・販売を予定しています。一般書店やインターネットでも発売されます。インターネットでは既に予約を受け付けております。

※ 知人友人に配る分も合わせて、みなさん10冊ずつ買ってください\(^o^)/

以下は概ね、noteで一足先に報告した記事の転載です。(佐川)

出版が決まるまでの奇跡

実はこの本の発案者は、石田さんという農業関連企業に勤める女性です。共通の知人がいる農業関係者のチャットグループにそれぞれ招かれ、簡単に自己紹介した程度の間柄、もちろんお会いしたこともありませんでした。ある日、石田さんとチャットで軽く会話していた中で、こんな提案をいただきました。

「私個人としまして、知恵袋を是非書籍化して頂きたく。私のFBの友人にもおります、今野良介に持ちかけたいと思っております。もしそのご意向がなければ控えます!」

なんと書籍化のために知人に働きかけてくださるというのです。「阿部梨園の知恵袋」の書籍化は万が一ワンチャンあるかもしれないと思っていたものの、真剣に検討していたわけではなく、現実味があるとは感じられませんでした。梨の繁忙期、仕事も多く重なっていた時期だったので考える余裕がなく、私は返答しあぐねていました。

しばらく後に、石田さんのこの知人、ダイヤモンド社の編集者今野氏からTwitterでダイレクトメール(DM)が届きました。石田さんが本当に動いてくださったのです。私はこのDMも返信に悩んでいました。折角のチャンスなのに出版の企画に向き合うほど余裕も準備もない、タイミングだとは思えなかったからです。迷っていたら間髪入れずに、今度はTwitterのタイムラインにも今野氏から連絡がありました。これは誰からも見える公開状態なので、まだ何も決まっていないのに、周囲が反応してしまいます。おっと。

「もしかして、こちらの都合を考えてくれない馬車馬のような編集者なのでは」と一抹の不安を覚えつつ、とりあえずタイムラインの投稿を取り下げてもらうように今野氏に連絡を取り、観念して氏の提案を伺うことにしました。

出版を丁寧に提案していただいて、私は今野氏の話に乗りました。こうして、お会いしたことのない石田さんのご尽力により、本書は誕生しました。理解者の無形の働きで物事が進んできた阿部梨園の知恵袋プロジェクトらしい進展です。ちなみに現時点で、私はまだ彼女にお会いしていませんw

担当編集はダイヤモンド社今野氏

今野氏は企画段階から、「誰に何をどう伝え、どうなってもらいたいか」だけを愚直に追求させてくれたので、雑念に惑わされずに筆を走らせることができました。私がエモいと思ったことをエモいと思ってくれる人なので、擦り合わせも不要でした。

今野氏は「文章術」に関する書籍をいくつも担当しています。「10倍速く書ける 超スピード文章術」、「1秒でつかむ 「見たことないおもしろさ」で最後まで飽きさせない32の技術」、そして「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」。過去の担当書が私の課題図書になり、無言のプレッシャーを感じつつ、原稿を書き進めました。氏の担当本は10作連続重版中らしいので、連勝ストッパーにはなりたくない、、!!

「こんな文章で面白いと思ってもらえるでしょうか」
「こんな内容で果たして売れるのでしょうか」

経験のない私は想定読者の感覚がまったくわからず、途中で何度も今野氏に相談しました。そのたびに返ってきた言葉は、

「まずは佐川さんの書きたいことを書き切ることだけを意識してください」

ということでした。ねじ曲げられたことの多い世の中で、これを言ってもらえることがどれだけ恵まれているか、ですよね。

私も「読みたいことを、書けばいい」を地で実践することになったわけです。おかげで「想定読者である農業者のみなさんがどんな情報を求めているか」を求道者のように自問自答し続け、このような本に至りました。農業経営の右も左も分からず、どこから着手していいか途方に暮れた、阿部梨園に飛び込んだときの私に向けて書いたつもりです。

こま切れに提出した原稿は全部、ゴーサインで返していただきました。阿部と出会ったことで運を使い果たしたと思っていた私は、今野氏との相性の良さに、改めてクジ運の強さを発揮しています。この2年で氏がどんどん世に出ていくのに立ち会うのも望外の楽しみでした。

ミスター今野のTwitterがおもしろいので皆さんフォローしてください。編集者ですが、本人のポストも味があってファンが居る人です。aiko偏執狂の変態編集者(ほめ言葉)です。

今野 良介|編集者(@aikonnor) / Twitter
https://twitter.com/aikonnor

堀江貴文さんにも出版を勧めていただいた話

前出のホリエモンチャンネルに出演したとき、本にして出版していただくことを勧めていただきました。ベストセラー連発の著者から勧めていただくって、こんな名誉があっていいんでしょうか。。

このホリエモンチャンネルの直前にダイヤモンド社今野氏からコンタクトのあった私は思い出して、すかさず…ちゃっかり…公開放送中に…本の帯を書いてもらう約束を取り付けました\(^o^)/

本の内容、特徴について

ホリエモンチャンネル後の2018年末に、正式に出版企画について今野氏と動くことが決まりました。構成や目次の案出しをして、社内会議を通してもらうフェーズです。

そのとき悩んだことは2点。阿部梨園の経営改善ストーリーと、「阿部梨園の知恵袋」のノウハウ、どちらの本にするかです。時系列のドラマはリアルに追体験してもらうのに適していますし、実用面で言えばノウハウ集です。どちらのほうが求められているか。どちらのほうが売れるか。前者なら農業者以外の方にも読み物として広く(浅く)手にとってもらうことが期待できます。後者なら想定読者に特化して(狭く)深くフックできるかもしれません。うーん。。

色々な意見を踏まえて検討した結果、ストーリーとノウハウをガチャンコした、2in1の本になりました\(^o^)/ストーリーだけでは実務の情報が伝えられない、ノウハウだけでは経緯が伝えられない、ということで欲張った結果です。20万字以上執筆したので、四六判のビジネス本2冊分くらいにはなっていると思います。

「変わりたいけど、どうしたらいいかわからない」という農業生産者向けに、阿部梨園が過去3年間に取り組んできた小さな経営改善の実例を紹介するという目的は、ウェブ版と同じです。

すべて実例です
すべて、阿部梨園が一個人農家として取り組んだ実例として紹介しています。得られた成果や、実施した感想なども可能なかぎり付記しています。

(!)全てが継続中とは限りません。一部、発展的に解消したり、途中でやめているものもあります。取り組み時点では効果のあったことを紹介しています。

小さく分割しています
小さい改善にこだわって実施し、記録を残してきたので、一連した複雑なプログラムではありません。どこからでも、必要なところや、気の向いたものから取り組むことができます。

広範囲を網羅しています
事務から販売まで広範囲をカバーし、ジャンルに分かれています。多分野を同じコンセプト、同じ実践者が網羅してまとめたケースは少ないのではないかと思います。

ストーリーとノウハウがリンクしています(NEW!)
第1部の時系列の出来事と、第2部のノウハウが相互に参照し合う形式となっています。読みものでもあり、事典でもあります。

難産だった執筆プロセスについて

本を書くのは想像以上に難しかったです。。まず、誰かの話を客観的に描写するのに比べると、自分が主人公の話を10万字以上も書くのは恥ずかしい。さすがに私の自意識も足りなかったですw ブログやSNSなら良いとこだけ、面白そうなとこだけ書けるけど、逃げ隠れできない文量。かたちに残り続ける恐怖。

そして主観的で個人的な話を積み上げる中で「いま面白い文章を書いているのか、つまらない文章を書いているのか、もはやわからない…」と脳内でゲシュタルト崩壊します。修士論文で2万字くらい書きましたが、そんなのとはレベルが違う。こんなに途方に暮れたのは、小学1年生で唐突に宿題として課された読書感想文以来でしょうか。。

ウェブサイト版「阿部梨園の知恵袋」で300記事書くのはほんっっっっとにしんどくて、身を削る思いで書きました。あれだけ頑張って書いたのだから、本のノウハウ部はコピペでいけるだろうという見通しは楽観的すぎました。大半を書き直しています。

(参考)阿部梨園の知恵袋 | 300件の執筆が終わりました\(^o^)/

それでも1日5,000字を目標に、毎週1日書き続けました。盆正月も返上して半年でゴール!10月中に初稿を終えていたものの、諸事情でその後の段取りは半年待って今に至ります。

あと、明け透けに書いているので、梨園の阿部さんにも色んな意味で負担をかけてしまっているのは申し訳ないです。経営改善活動も、クラウドファンディング〜知恵袋PJも、出版も、寛大な心で許してくれた阿部には感謝しかありません。阿部と二人三脚で取り組んできたことなので、2人で書いた本のような心持ちです。そのへんのエモい話は、本文をお楽しみに。。

帯の推薦は堀江さんと…?

ご縁があり、プロジェクトの内容についてもご理解いただいている、私のリスペクトするお二人に帯の推薦文を書いていただきました。

1人目は先ほど紹介したホリエモンこと堀江貴文さんです。

「やっと出た。本気で農業を変える人。」

推薦をいただくこと以上に、この言葉を実現することは1億倍重いわけですが、やれるところまでがんばります。

もう1人は久松農園の久松達央さんに御願いしました。茨城県で勇気多品目野菜の生産・販売をしていて、本も出版されている、業界のオピニオンリーダーです。

久松農園オフィシャルサイト | Hisamatsu Farm Official Site
http://hisamatsufarm.com/

何を隠そう、私は久松さんに影響を受けて、勝手に励まされて、この仕事を続けてきました。私が阿部梨園に関わり始めた頃、久松さんの「小さくて強い農業をつくる」が出版され、手にとって感動しました。自分と同じように、外から農業に合理主義を持ち込もうとしている方がいらっしゃることに。名のしれた大学→大手化学メーカー→農業という遍歴も、環境に問題意識があったのも、重なっていました。久松さんは生産も販売も経営もフルスタックで、私は生産ノータッチでしたが。

いろいろ考えていた時期に久松農園の門をたたき、相談に乗ってもらったこともありました。クラウドファンディングのときは真っ先に支援してくださり、久松さんのフォロワーの皆様からもご支援が殺到しました。この初速がなかったら、達成額は半分くらいだったのでは。阿部梨園の知恵袋をリリースしたときにも、紹介記事を書いていただきました。

久松農園オフィシャルサイト | 『阿部梨園の知恵袋』がすごい
http://hisamatsufarm.com/news/176547339.html

去年も一宿一飯のお世話になり、たっぷり相談に乗ってもらいました。

“人生の後方互換性”とその維持コスト、そしてピボット|note
https://note.com/sagawat/n/n2d616e729825

そんなわけで、久松さんに推薦文を頂戴しました。

「孤独に悩む農家に寄り添い、励まし、道しるべとなる本。」

まさに私がそうであってほしいと願っていることをそのまま言葉にしてくださったような、しかも求道者の久松さんらしい表現です。これ以上の推薦文はありません。ありがとうございます。

そして久松さんと私では、価値観やビジョンの重なる部分がありつつも、大同小異でもあるはずです。そこの違いが濃厚で絶対おもしろいので、いつかオープンな機会を設けさせていただきたいです^q^

出版に期待すること

私が経験してきたこと、現時点で持っているものは、すべてこの一冊に込めました。

農家の経営改善を全国津々浦々、当たり前のものとしたいーーー!!!

これに尽きます!書籍化によって、もっと多くの生産者さんに経営改善にチャレンジしていただきたいと願っています。そのために必要なツールやサポートはこれから用意します。人や情報が集まる場も用意します。阿部梨園の事例が旗印になって、全国のみなさんに経営改善の意識が行き渡りますように。いま一度、布教活動にご協力いただければ幸いです。

農業生産者のみなさま
まずは、抱えている課題に悩みながらも農業を続けたいという生産者さんのために書いたつもりです。ネット上に情報を置いただけでは届かない、多くの生産者さんに届いてほしいと願っています。今後も活動を続けていきますので、ぜひ仲間になってください\(^o^)/

農業関連業のみなさま
また、農業に関わるお仕事をされているみなさんにも、現場のリアリティやニーズを読み取っていただければと思います。皆さんの助けを必要としている生産者さんは大勢います\(^o^)/

会社や組織を変えたい方
阿部梨園の変革は、農業固有のできごとではなく、どんな業界にも当てはまることの積み重ねです。保守な組織、課題を抱えている会社、成長が見込めないビジネス、をどうするかのヒントを見つけていただけるのではないかと思います\(^o^)/

自分や社会を変えたい方
そして、農業にかぎらず、現状を変えたい、社会を変えたいという方にも何らかの励ましになればと思います。ウツで社会からドロップ・アウトしていた私が、数年後にこうして舞台を与えられているわけですから、どなたにもチャンスはあるのではないかと思います。そのへんのリアルな葛藤や腐心は事細かに描写しました\(^o^)/

知人友人のみなさま
恥の多い人生をさらけ出すことになりました。佐川はこんな人生だったのか、という詮索目的ではけっこう楽しめるのではないかと思いますw 多少美化しているところは見逃してね☆

梨園のお客さま、梨園でお世話になっているみなさま
みなさまに支えていただいて、このような名誉ある機会をいただきました。これもひとえにみなさまのおかげです。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

クラウドファンディングでご支援いただいたみなさま
みなさんが支援してくださったおかげで誕生した本です。本当にありがとうございました。借りた恩が大きくなった思いと、少しは恩返しになったかなという思いがあります。一連の流れをご存知な分だけ、より楽しんでいただけるのではないかと思います。

Xデーは9月2日!ぜひご協力お願いいたします!

無名な著者ですので、多くの方にこの本を届けるには、またもやみなさまのお力添えを仰ぐことになります。クラウドファンディングのときもそうですが、パワフルな発起人が腕力で進めるよりも、ビジネスや資本の力でこじ開けるよりも、不特定多数の共感が集まったクラウド(crowd)の力で新しい価値を世の中に提案できればと思っています。

売れても売れなくてもいいと思って書いた本ではありません。可能なかぎり行き渡るよう心から願っています。私の人生で、これ以上大きいことはできないと思って書いた、一世一代のものです。

機会を改めてお願いしますので、どうか力を貸していただければ幸いです:)

  • 本を買っていただく
    • (事前予約していただけると嬉しいです!)
  • 知人友人に贈っていただく
    • (まとめ買い、超超超ありがたいです;;)
  • 周囲に口コミで紹介していただく
  • SNSやウェブなどで推薦・拡散していただく
  • Amazonなどでレビューしていただく    などなど

本が出たら連絡がほしいという方はmail@farmside.co.jpまで空メールをください。ご案内差し上げます!

書いた人について

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Tomohiko Sagawa

阿部梨園の司令塔。代表の右腕。経営管理、企画、PR、デザイン、バックオフィス全てを担当しています。