昨年、やっつけ仕事で作った品種のロゴが割と好評だったので、軽くリフレッシュしました。CIというほどではありませんが、今年はこのイメージを押していこうと思います。
主な変更点
- 太さの微調整:あらゆる印刷や拡大縮小に耐えるよう、視認性を求めて太くシンプルに変更
- 位置の微調整:グリッドを使って、法則性のある配置に変更(後述)
- ラ・フランス→「洋梨」へ変更:「ラ・フランス」以外の洋梨もあるので。。
- 新品種「香麗」:2016年から登場!(僅かですが。。)
- 「桃」」2016年から登場!お待ちかねですねw
「香麗」や桃については、後ほど別な記事で紹介したいと思います。
このロゴのレシピ
佐川はデザインが苦手です。インスピレーションで突破できるほどのセンスや技術ありません。なのでできるだけ思いつきに頼らず、機能的、幾何学的な足場から作ります。例えば今回は、グリッド(格子)を先に用意します。
次は、それに沿って描画します。紙に格子だけ何百個も印刷して、1つずつ手書きで、何度もあーでもないこーでもないをしました。
(誰の役に立つのかわからない)TIPS
* 全部真ん中に寄せると日の丸構図になってしまうので、意識して位置を崩します
* 円や円弧もグリッドに則って正円ベースで作ります。そう決めれば、考えるのが楽だからです
* 標準字体である必要はないので、適度にデフォルメします。高速道路フォントが頭の片隅にあります
全部で同じ作業をするとこんな感じになります。まぁ正直、納得がいくものも、そうでないものもあります。このルールに合わない字もあるので、仕方がないと思って切り上げています。ちなみに、設計に法則性をもたせるといいことがいくつかあります(⇔フリーハンド)。
設計に法則性をもたせるメリット
- 統一感、一貫性が出る
- 追加しやすい:同じルールを適用すればいいので比較的簡単
- 再現しやすい:どうやって作ったか後で思い出せないという、デザインあるあるを解消
東京オリンピックの大会ロゴや競技場で、デザインについて近年稀に見る大論争がありました。特定の意見は支持しませんが、デザインの意義が問われ、色んな意見が出た事自体は非常に有益だったと思っています。
ノンデザイナーによるデザインや、農家がデザインを内製する意味について、あとで別な記事を書いてみたいです。