阿部梨園、8月からiPadレジを使用するようになりました。使い勝手もわかってきてとても便利です。使ってない人は使ったほうがいいと思うので、体験談として感じたこと、気づいたことなどをシェアします。
タブレットレジとは
iPadのようなタブレットをレジとして使う仕組みのことです。インターネット上にPOSデータを蓄積していく、クラウドサービスのひとつです。従来のPOSレジに比べてのメリットは、
- 導入コスト、使用コストが低い
- コンパクト
- 維持管理が容易
- データ管理が容易
という、小規模店舗にピッタリのサービスです。逆に、高度な機能追加などはないので、望みをすべて叶えるようなカスタマイズはできません。
国内のサービスで有名なものは
などがあります。詳しくは以下の記事に譲りますので、ご覧ください。
iPadがレジになる!?Square、ユビレジ、Airレジ、スマレジを徹底比較
Airレジを導入してみました
比較検討した条件は、
- 費用が安いかどうか
- Airレジ→無料!今後の課金予定もないとのこと。ちなみに私たちは年間で4ヶ月ほどしか使わないので、通年の月額課金では少し損した気分になります。
- 商品登録、情報管理が簡単かどうか
- Airレジ→カテゴリ分け、バージョン違いも登録できる
- 操作性、インターフェイス
- Airレジ→スタッフ誰でも使える簡単さ
- ハードウェア(レシートプリンタ、キャッシュドロワ《引出し》)の互換性
- Airレジ→乗り換える場合も考えて。第2候補のSquareレジと互換性があるとのことで。
- クレジット決済できるか
- Airレジ→可能
- 他サービスとの連携性
- Airレジ→クラウド会計サービスと同期できることを優先
ということで、Airレジにしました。
使用機器
- (タブレット)Apple iPad Air2:某店が投げ打っていたので、バックアップも考えて2台セルラー契約。言えないくらい安かったw オフシーズンは他業務で使用可。
- (レシートプリンタ)スター精密 TSP654ⅡBi-PS
- (キャッシュドロワ)クリエーティブ・マシナリ・インターナショナル CB-72Ⅳ-3/6
レシートプリンタとキャッシュドロワのセットを46,384円で買えます。初期コストはそれだけ。維持コストはiPadの回線使用料、レシート用紙、以上。iPad+50,000円くらいのコスト感だと覚えていただければOKです。
レシート要らない、手提げ金庫でOKということならもっと安価です。スマホでも使えますが、画面が小さくて不便なのでオススメではありません。
使ってよかったこと
売上の集計が容易
それまでは電卓を叩かないとわからなかった(そして正確性に欠けた)売上をリアルタイムで集計、分析できるのは感動です。これが目的なので当たり前ですけど。時系列ごと、部門ごと、商品ごとの集計などを、サービス内で大まかに把握できます。細かい分析はデータ出力後、Excelなどを用いて自力で行うことも可能です。
他端末からの操作、閲覧が可能
勤務外の日にもスマートフォンから売上を確認して、ムフムフしたり、トラブルがないか確認できるのは便利でした。パソコンから商品登録や売上修正ができるので、タブレットが苦手とする大量操作などを補えます。
トラブルはほとんどなかった
システム上のトラブルは思い出せないほど、ほとんどありませんでした。機能が限られているので、決定的な操作ミスも起こりにくいです。ハードウェアとの通信も問題なく、実に安心して使えます。バックアップ用2台目iPadの出番は一度もありませんでした。
意見を吸い上げて、すぐに機能改善してくれた
レジ立ち上げ当初、ユーザーサポートの方が何度か、困っていることはないかと尋ねる電話をくれました。操作に関してわずかに使いにくいところがあった旨を伝えたところ(=スワイプが必要な操作部位がアプリに一箇所だけあって、慣れていないスタッフが混乱したことを伝えました)、翌週のアップデートで当該箇所を即改善してくれました。予定された開発スケジュールがあるところの、早速の対応には頭が下がります。
工夫したこと
商品登録は少し頭を使いました。カテゴリ分けが1階層しかできないので、「品種」で分けて、その下に「荷姿」(箱など)をネストするかたちにしました。
さらに、詰め合わせ商品の登録は苦慮しました。品種の組合せパターン x 荷姿 x 等級で、登録可能な商品点数を超えてしまうからです。これは商品の「バージョン分け機能」で解決できました。擬似的にもう1階層作る感じです。
これから期待していること
現時点ではできなさそうで、これから期待していることを列挙したいと思います。カスタマーサポートの方にも、この記事ごと送ってみるつもりです。
自動釣銭機への対応
売上金や釣り銭を手勘定するキャッシュドロワ(引出し)にしか対応していないので、手間もかかればミスもあり得ます。業務簡略化のために自動釣銭機付きのドロワがほしいところです。レジチェックも自動化したいです。
カテゴリの多層化
1階層だけでは限界があります。難しければタグ付け機能とかでもいいです。
請求書発行サービス
店頭と同じ商品情報で請求書(請求データ)も発行できれば、電話やメールからの販売情報と合算できてもっと便利なのにと思います。現在は別な請求書発行サービスを使っています。Squareはレジと請求書を一元化しているので、そちらのほうが便利そうです。
複数事業部としての活用
上記の請求書データと一元化する目的で、airレジのアカウントをもう1つ作り、全て同じ商品登録を行い、請求書のデータを打ち込み直しています。複数事業部での利用が可能であれば、そこまでややこしくなくて済みそうです。
会計時にコメントを残す機能
カスタム商品の内訳とか、値引き理由とか、メモが残せるといいなと思います。サッと書き込めるのはタブレットの良さだと思うんですけどねー。
まとめ
普段からスマホを使い慣れていれば、タブレットレジは恐れるに足りません。超便利なので、従来型のレジを使っている販売店の方は、試しに使ってみることをおすすめします。ユビレジさんがiPadの無料貸出しをやっていますので、いくつかのサービスをまとめて試すことも可能です。もっと便利になるような知恵や工夫がありましたら、ぜひシェアしてください〜!