農業経営/阿部梨園の知恵袋

(祝1周年!)プロミス100について

当園代表阿部と、ユース代表の岩井氏は地元の先輩⇔後輩の間柄です

佐川が阿部梨園でインターンシップを始めたのは14年9月2日なので、早いもので1年が経ちました。近々その成果をまとめてインターンシップのコンペ(地域若者チャレンジ大賞なるもの)に応募することもあり、いい機会なので簡単に紹介させていただきます。

阿部梨園でのインターンについて

とちぎユースサポーターズネットワーク」(以下ユース)が企画している、若者が地域を元気にする実践型インターン「GENBA CHALLENGE」の一環です。

当初のテーマは、、、

「”食べて美味しい”から“食べてもらいたくなる”梨へ!これから梨園づくりに挑む新たな作り手開拓プロジェクト」もっと梨づくりを近くに、そしてリアルに。梨の生産を間近で感じながら、新たな梨づくりを行っていく阿部梨園を共に創っていく仲間を開拓していく「1day梨仕事」「週末梨屋」の実現プロジェクト。

「1day梨仕事」「週末梨屋」という単語以外はいま読んでもよくわからないですね。「新たな梨づくりを行っていく阿部梨園を共に創っていく仲間を開拓していく」のくだりは特に、「いく」が重なりすぎてヤバイです。

9月〜12月、4ヶ月300時間。

プロジェクトの募集ページ
http://www.tochigi-ysn.net/oldhome/projects/abenashien-intern26/
GENBA CHALLENGEの紹介ページ
http://sozo.tochigi-ysn.net/project/genba-challenge/

当園代表阿部と、ユース代表の岩井氏は地元の先輩⇔後輩の間柄です

当園代表阿部と、ユース代表の岩井氏は地元の先輩⇔後輩の間柄です

応募した動機

そもそも14年6月に宇都宮への転居を予定していました。地域に根ざした取り組みに関わりたいと思ってインターネットで検索したところ、ユースの存在を知りました。前職を体調を崩して退職したこともあり、無理しないでパートタイム的な働き方から社会に戻ろうと思っていたら、ユースが地域を盛り上げるようなインターンシップを募集していたので応募しました。実は、当初応募したのは阿部梨園のプロジェクトではなかったのですが、代表の岩井さんに強く誘導されて阿部梨園になりました(笑)

インターンを始めて

最初の2週間(といっても週2なので4日)は阿部梨園の業務に加わり、「1day梨仕事」「週末梨屋」どうしようかなと思案していました。阿部梨園を観察するとすぐ、あることに気づきます。阿部梨園は梨の品質では認められていて、お客様にこよなく愛されているのに、内部は変わりきれずに制度疲労(あらゆる管理が自己流で力技頼み)をおこしつつあったのです。代表一人の価値観で激走し、代表一人が首の皮一枚でハンドルする状態は、本人の希望するような成長を見込めないと直感しました。イベントの企画といった外面的(ソフト的)な対症療法よりも、経営や組織の根本から変える内面的(ハード)の変革が必要だと提案し、テーマを変えることになります。

経営改善プロジェクトへ

というわけで、「阿部梨園自体を見なおして変えていこう」という目的で、100件の経営改善をするという「プロミス100」というテーマを再設定しました。100という数字は自信があって立てた数字ではなく、100を目指していれば半分くらいは達成できるかなという、高めの数値目標でした。「プロミス(=promise)」は「約束」という意味ですが、阿部梨園にとっては「変わる」という約束、佐川にとっては「変えるのを助ける」という約束、2人で立てた誓いのようなニュアンスを込めました。

小さなことに忠実に

阿部梨園はそれまでも変化を続けていました。しかしそれは、「大きなこと」、「緊急なこと」、「人の目につくこと」がほとんどでした。プロミス100では、「小さなこと」、「急がないこと」、「人目につかないこと」に向き合って取り組もうと相談して決めました。「小さなことに忠実に」は聖書からの引用ですが、私たちの合言葉にもなりました。重箱の隅をつつくようなことも多々ありましたが、お陰で阿部梨園のインナーマッスルは鍛えられていると思います。

4ヶ月で70件、そして就職!

名称未設定

結局、4ヶ月で100件にはならず、70件でゴールテープを切りました。それでも爆速で変えてきたのは自分でもわかっていたので、胸を張っていい結果だと思っています。代表も、阿部梨園のみんなも、忙しいのによく労力を割いて関わってくれました。15年1月、このプロジェクトの先にある阿部梨園の将来像に期待して、なんとそのまま就職してしまいました。阿部梨園で働くこと、代表の阿部と働くことは自分にとってとても楽しく、快適で有意義だったからです。

入職してからも変化を数え続け、100を悠々と突破し、15年7月までに244件の改善が施されました。短期間にこれだけ変わった組織/事業が、日本にどれだけあるでしょうか。小さな進化を積み重ねて、これからも成長し続けたいものです。1つ1つの取組みを全て紹介することはできませんが、いくつかは別な記事で紹介できると思います。お楽しみに!

書いた人について

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Tomohiko Sagawa

阿部梨園の司令塔。代表の右腕。経営管理、企画、PR、デザイン、バックオフィス全てを担当しています。

2 コメント

  • さわやか君おげんきですか?
    梨を注文したいのですが、どのようにしてよいかわからないので、
    注文できるフォームを作ってほしいです。もしかして見つけられないだけかな・・・