右腕コラム

クラウド会計サービス導入まとめ:阿部梨園の変わるタネ(9)

オフシーズンに入りましたので、佐川は経理(会計)業務に入りました。1年分のお金の勘定を整理して、記帳しています(まとめては大変なので、来年は月〆にしたいものです)。あいまい、勝手、になりがちな個人農家の経理。そこにメスを入れるプロセスは一筋縄ではいきません。財務・会計は商品力と同じくらい大切な、競争力の源泉です。適当なお金の使い方をしている限りは、適当な梨ということになってしまいます。

今まではパッケージの会計ソフトを使用していましたが、今年からはクラウド会計に移行しました。クラウド会計分野は「freee」と「MFクラウド」という2つのサービスがしのぎを削って似たようなサービス、料金設定になっています。結局「freee」にしましたが、両方とも試用した上でどちらにするか随分悩みましたので、使い勝手や感想をまとめたいと思います。

クラウド会計サービスとは

パソコン上にソフトや会計データを保管する従来のパッケージ会計ソフトとは違い、インターネット上のサーバーに会計データを保管するサービスです。

メリット
  • インストール不要、どの端末(パソコン、スマホなど)からでもアクセス可
  • 銀行、クレジットカードなどの取引明細を取り込み、自動で仕訳してくれる
  • 簿記がわからなくてもなんとかなる(もちろんわかるほうがベターです)
デメリット
  • 独自の機能追加はできない
  • 大規模、複雑な会計には向いてない
  • セキュリティリスクがゼロではない(ほぼ安心ですが)
国内の有名なサービス

あたりですね。

freeeになった決め手

freeeとMFクラウドで迷いました。競争しているだけあって、機能やサービス内容に大差ないからです。

freee MFクラウド会計 比較結果
料金 9800円/年 8800円/年 = 大差ない
使いやすさ 直感的 簿記感覚 = どちらも良さがあっていい
連携サービスの数 ほぼ網羅 ほぼ網羅 = 今後も切磋琢磨しそうで大差ない
勘定の細分類 ◎部門/品目/タグの分類が秀逸 ○補助科目が使いやすい > 分類毎の集計ができるfreeeが有利
レポート(分析) ◎部門/品目/タグ > 分類毎の集計ができるfreeeが有利

結局、細かく丁寧に分類、分析できることが決め手でfreeeになりました。とにかく、分類ごとの集計が便利ということです。管理会計っぽいことをしたいからです。管理会計についてはまた別な記事を書きたいです。

25取引先別のレポートも簡単です(画像内のデータは阿部梨園のものではありません)

26勘定科目別もわかりやすいです(画像内のデータは阿部梨園のものではありません)

阿部梨園的な使い方

外部のサービスと連携する

freeeと同期して使う予定のサービスは以下のとおりです。全ての会計の過半をカバーしていると思います。直接取り込むことのできない現金決済を減らせば、事務コスト(手間)が少なくなります。

  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • タブレットレジ
  • 請求書発行サービス
  • Askul

いずれはECサイトなども接続するつもりです。何でもデジタルで繋いだほうが速くて性格です。

領収書類のデータ保存

外部データと同期できない、現金決済した領収書/レシートなどについてです。

領収書は原本での保管が原則ですが、3万円未満は電子保管(スキャンしてPDFなど)での保管が許されています。そして来年にも法改正で「3万円未満」の条件も廃止される見込みのようです。いずれ気持ちよく原本を捨てるためにも、全て電子保管しています。今はスマホで1枚ずつ撮影してfreeeのアプリ経由で取り込んでいますが、Scansnapなどのスキャナを使えば高速処理も可能です。

仕訳

freeeに画像/PDFをアップロードすると、画像内の文字を自動で読み取って(OCR)、データ化してくれます。日付、金額などはなかなかの精度で読み取ります(手書きは難しいです)。ホームセンターのレシートであれば勘定科目を「消耗品」にしてくれたり、自動で仕訳を提案してくれたりもします。オマケみたいな精度の自動読み取り機能ですが、何もないよりは随分と速いです。読んでくれなかったところは手入力しています。

※ ちゃんと読み取りたい場合は領収書/レシートの仕訳代行サービスが便利です。MerryBizというサービスは25,000円/500仕訳となかなか低コストです。人が目視で読み取っているとのことで、99%の精度を謳っています。

部門/勘定科目/品目/メモ、に分類します。「部門」は梨と米/野菜を分けたりします。「勘定科目」は概ね通常の青色申告のフォーマットに準じています。「品目」は補助科目のように使っています。

「メモ」タグは更に細かく分類したい場合に使います。例えば、交通費に「交際」や「納品」、「出張」などのタグを付けて、目的別で細かく分類するのに使います。余談ですが、タグという概念は、(フォルダのような)入れ子構造になっている補助科目の概念よりも便利です。横断できるからです。Gmailがフォルダではなくタグを使っているのと同じ考え方です。

どのサービスにしようか迷っている方へ

サービスが乱立しているので、選びかねる方もいると思います。freeeにするかMFクラウド会計にするかだけでも十分悩めます。そんな方へのメッセージは「どれでもいいからまず何か1つ使ってみよう」です。freee⇔MFクラウド会計でのデータ移行、つまり乗り換えはそれなりに簡単にできるからです。クラウドかパッケージかだけをまず考えましょう。そしてその答えはクラウド1択です。

書いた人について

Tomohiko Sagawa

Tomohiko Sagawa

阿部梨園の司令塔。代表の右腕。経営管理、企画、PR、デザイン、バックオフィス全てを担当しています。

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